こころのスペース

心理カウンセラーが綴る、ちょっと気持ちがラクになるヒント

セルフ・コンパッションー自分への思いやり

先月から、日曜日の朝にオンライン読書会に参加しています。

 

この読書会は、澤田忍さんというSEの先輩が主催してくださって、日曜日の朝全10回、対人援助についている人や、身体志向トラウマケアに興味のある人などが参加してオンラインで行われています。

 

読んでいるのは『セラピーのためのポリヴェーガル理論~調整のリズムと遊ぶ』(デブ・デイナ著、花丘ちぐさ訳、春秋社、2021)という本で、

気になっていた本ですが、専門書を読み進めるのは大変なので躊躇していました。

よい機会、と参加を申し込みました。

 

「ポリヴェーガル理論」は最近いろいろなところで目にすることが増えてきました。

イリノイ大学名誉教授のステファン・ポージェス博士が構築した理論で、自律神経系が、危険や安全にどのように反応し、調整されていくかを説明しています。

 

SEでは、その人の神経系がうまく調整されるようになることを目指すので、ポリヴェーガル理論が役に立ちます。

 

読書会では、小グループで、印象に残ったところやよくわからないところをシェアすることと、そのほかに忍さんが紹介するワークをします。

他の人の話を聴くのは新鮮で、理解が深まります。他の人の話から自分はどうなんだろう?と思いがめぐります。

 

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今週は、予定ではお休みの週だったのですが、忍さんのご厚意で、「来たい人はいつもの時間にどうぞ」とオープンになりました。

私も参加して、また小グループで思っていることをシェアしました。

 

読書会が終わったあと、体調がよくなっている!

忍さんが読書会の場を安全にホールドしてくださって、私も思っていることをそのまま言えて楽な感じであの場にいたなあ。

少し前に紹介してくださったワーク―マインドフル瞑想にコンパッション(思いやり、共感)を加えたものを思い出し、自分にコンパッションを向けてみると、

そのとたん涙が出て、久しぶりに泣けました。

このところ体調が悪くて、頑張れもしないけど、どこかしら頑張らなきゃと奮い立たせようとしていたのだな、と。

今の私に必要なのは、自分への思いやり、いたわり。

 

友人や仕事仲間には思いやりを持てるけど、なぜか自分には優しくできない、ということってありませんか。

このブログを読んでくださっているあなたも、ご自分にコンパッションを向けてみてください。